フィリピン コルディレラの棚田 2日目

2日目 バナウェに到着!!


さて、山を越え谷を越え、ようやくバナウェに到着。

9時間ほどの予定だったけど、もっとかかったような・・・
でも、バスのなかから見た景色はとてもきれいで、“天国への階段”と言われた目的地への期待は大

   
バス車内から①


バス車内から②

マニラのバスターミナルで予想以上の待ち時間と、エアコンガンガンサービスの車内で少し疲れてしまったので、
ホテルを探すことに。 2泊の予定だけど、部屋は空いてるかな・・・。

見つけたのは、バナウェ・ビュー・イン(Banaue View Inn)というホテル。
こじんまりとした家族経営で、なんだか人のよさそうなご主人。

一番の魅力は部屋から棚田が一望できること!

                                       
こんなかんじ


バスを降りた町の中心地から、ちょっと高台からのほうが全景が見渡せます。

まだうっすらと残る朝もやのなかに鮮やかなグリーンの棚田が広がります。

疲れもふっとび、ワクワクを抑えきれずににぎやかな、町の中心部へ繰り出してみました。


高台からみたバナウェの町の中心部


30分もあれば一周できてしまうくらいの範囲に、役場や市場、雑貨店、土産店、食堂などがあります。

おなかも空いたので食堂に入ってみました。腹が減っては戦ができぬ!!

食堂の机の上にはおかずが入った様々なお鍋がおいてあります。
野菜や肉を煮たものなど味付けもなんだか種類豊富にみえますが、どれがなにかはわからな~~いいっ!

ちゃんとタガログ語(フィリピンの共通語)を勉強しておくんだった・・・。

とりあえず、あっさりとしてそうな肉の煮込んだのを注文。ごはんもどっさりついてきます。


このごはんは棚田で収穫されたものだそうです  


ごはんは日本のお米よりは軽いかんじだけど、タイ米よりは食べごたえがあります。
おかずが豚肉のあっさりスープ。臭みなど全然なくておいしかった~~♪

おなかもいっぱいになり、ホテルにもどって今後の計画を練ることに。
広範囲にある棚田をまわるには、トライシクルというバイクタクシーを利用するといいらしい。

ふむふむ。たしかにさっき町にたくさんあったな・・・。



3乗りしてる方じゃないですよ


ホテルの人に相談すると、いいガイド兼トライシクルドライバーがいるというので、お願いすることに!

着いた若きトライシクルドライバーは生まれも育ちもバナウェの25歳Jordan君!(のちにタメと判明!)
当時、学生だったため、当日と翌日の2日間のガイド料+運賃は半額にしてくれました。

それではいざ出発!!!
けっこう険しい山道をガンガン登っていきますっ!
このトライシクル、2人乗りにはなってるけど年期の入ったかんじだし大丈夫かな・・・と思いつつも、
ちょっとスリルあるかんじがバナウェに来たぜっ!!と気分を盛り上げてくれますっ!

途中はこんなのや・・・


道をふさぐ牛さん・・・


ちょっと寄り道したり・・・

 


民族衣装を着たイフガオ族の古老

空気はきれいだし、景色はとても美しく本当に最高っ!
そしていくつかあるビューポイントで止まっては、眼下に広がる棚田を眺めました。

       
小さな滝が見えます


印象的な赤い花 背景には棚田が広がる

“神様の階段”と呼ばれる意味がわかる気がした



さて、ここでトライシクルドライバーのJordan君に色々と質問!

バナウェの稲作について教えてもらいました。

ここ、バナウェではイフガオ族の伝統や文化が色濃く残り、稲作と密接な関係があります。
イフガオ族の神様であるBULOLは畑の至るところに置かれています。
このBULOLは畑を荒らす動物、虫から稲を守り、また稲を盗む人を監視すると言われているそうです。

そして、ここでは農薬を一切使わずに稲を育てているといいます。
また、米を保存する倉庫を見せてもらいましたが、高床式のネズミ返しが柱についていて、入り口には先祖の骸骨を魔除けとして飾っていました。


イフガオ族の神 BULOL 植物の幹を彫ったもの


訪れた時期はちょうど収穫のとき。なんとっ!Jordan君のご厚意で収穫を見学させてもらいました!

稲狩りは女性の仕事(男性はなにをやるんだろ・・・??)

畑には一列になって女性たちが稲をどんどん刈ってゆきます。
        

黄色を帯びた畑は収穫待ちのもの

手刀で手早く刈ってゆく

こんなにきれいな稲束っ!


日本でもちゃんと稲刈ってしたことないのに、こんな貴重な体験をさせてくれてありがとう!

手伝わせてくれたおばさんは、とっても朗らかでシャイでそんなところが日本人と似ているな~と思いました。
アジアに広がったのは、お米の作り方だけじゃないのかも♪

ちなみに、低地の温暖なところでは一年間に2回収穫できるそうです。

今日予定していたコースはすべて巡り、日も暮れてきたので、ホテルに帰って明日に備えることに。

でも、その前にっ!!午前中は村の中心地をあまりうろうろできなかったので、お買いものに
海外に行ったら絶対に行くところ・・・それは市場っ!!!

そこに暮らしている人が見たいというか、自分もそこに溶け込みたいというか、
とにかく、海外に行ったら市場巡りは欠かせませんっ!!

村の中心地にあるちょっと大きめのコンクリート建物の地下に、ありました!市場!!

南国ならではの果物、豚の頭ごと店頭にならぶ肉屋さん、どうやって持ってきたんだろう魚屋さん。
所せましどころか地面まで並ぶ食材の数々。
夕方過ぎだからか、奥様方の姿が目立ちます。

私は小さ目のカラフルなパンを数種とバナナ(フィリピンのバナナはほんとにおいしい!!)を購入。
これをカバンに忍ばせ、非常食にするっ!

食材の宝庫、市場!活気があります


お肉も売っています

お買いものもそこそこにホテルへ戻り、明日に備え就寝 zzz
明日も棚田めぐりだぁ~~~っっ!!


※この記事は2011年6月24日に訪問した際の記録です。

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