13日目 イク・キル(Ik Kil)、チチェン・イツァー(Chichén Itzá)、カンクン(Cancún)
メリダからチチェン・イツァー行きのバス6:30発に乗車、約2時間で到着です。
他の遺跡と同様、チケット売場やロッカーなどあり、整備が行き届いたきれいな公園です。
朝8時から入場できますが、私たちはその前にイク・キルというセノーテに行くことに。
ユカタン半島のほとんどは石灰岩質の土壌の為、雨は地中に染み込み、地下に水が溜まる空洞を作ります。その上の空洞の上の地面が陥没してできたのがセノーテです。かつてマヤ文明時代では、生贄をセノーテに沈めるなど祭祀が行われました。また、セノーテは地表から見える部分だけでなく、地下でセノーテ同士が繋がる、巨大な迷路のようになっていることもあるそう。考古学的にも、自然科学的にも注目されているミステリアスな場所です。
未だに当時の生贄の人骨が眠るセノーテなどもあるようですが、私たちの目指すイク・キルは観光用に整備されたものなので安心!
チチェン・イツァーからタクシーで約15分というアクセスの良さも魅力です。
イク・キルの入場は8時からです。行った時はまだ、水面に浮いた葉っぱを掃除中。
なんと、このセノーテでは泳ぐことが可能!
更衣室やシャワールームも用意されているので、水着を持っていくことをお勧めします!
まだ他の観光客はおらず、貸切!
でも、1時間も経つとたくさんの観光客でせっかくの神秘的な雰囲気も薄れてしまいました。早朝に行くのをお勧めします。
小一時間ほどセノーテでのスイミングを堪能し、またタクシーでチチェン・イツァーへ戻ります。
メインゲートの入口付近には、レストランやお土産店などがあります。設備も今まで見てきた遺跡の中で一番充実してました。遺跡は広大なので、歩きやすい服装が必須です。
<チチェン・イツァー>
紀元前6世紀から16世紀の長い期間続いたマヤ文明。チチェン・イツァーはマヤ文明後
古典期を代表する遺跡です。6世紀頃の「旧チチェン・イツァー」とトルテカ文化と融合した10世紀頃の「新チチェン・イツァー」のエリアがあり、有名なエルカスティージョ(El Casillo)は「新チチェン・イツァー」に属します。
雨の神「チェック」を祀る祭祀場や、ククルカン(羽毛のある蛇)や生贄を表すドクロなどのレリーフが残り、その高度な文明を今に伝えます。200年以上に渡り繁栄したチチェン・イツァーですが、13世紀の初め、マヤパン族により滅亡しました。チチェン・イツァーとは、マヤ語で“泉のほとりのイツァー人”という意味。川がなく、水源はセノーテに依存していた人々は、セノーテを周囲に配置するチチェン・イツァーの神秘性を文化と信仰の中心にしていました。
ゲートを抜けて、大まかに分けると左手に新チチェン・イツァー、右手に旧チチェン・イツァーのエリアになります。まずは、新チチェン・イツァーのエリアを行くことに。
最初に目に飛び込んでくるのは、マヤ文明遺跡で最も有名なエルカスティージョ(El Castillo)。※スペイン語で“城”の意味
9世紀初めに完成されたと言われる最高神ククルカンを祀る神殿。9層の基壇を持ち、四面のそれぞれの階段はマヤ暦というカレンダーの役割を持っています。北側の階段のククルカンを春分と秋分の日に太陽が照らし、まるで羽のように見える光景は有名。
神殿は保存の為、登ることができませが、高さ25mの圧倒的存在感は必見です。
エルカスティージョの背後は「千本柱の間」(Thousand Column Group)と「戦士の神殿」(Templo de los Guerreros)があります。神殿にはチャック・モールが置かれ、トルテカ文明の影響を受けたことが伺えます。この神殿も登ることは禁止されています。
遺跡内では神殿以外にも修復中なのか、ポツンと置かれたチャック・モールを見かけました。かつて、生贄のまだ動く心臓がおかれたかと思うと、怖いっ。
次は生贄の骸骨を民衆にさらすために使われたという、「ツォンパントリ」(El Tzompantli)へ。ツォンパントリとは“頭蓋骨の城”という意味。なんとなく一つ一つ表情が異なるのが生々しい。
その近くには「ジャガーの神殿」(Templo de los Jaguares)があります。
新チチェン・イツァーエリアから森を100mほど進むと、「聖なる泉セノーテ」(Cenote Sagrado)に着きます。
ユカタン半島に数多くのセノーテがありますが、このセノーテは中でも最大規模とのこと。生贄がや供物が投げ込まれ、底からは貴金属などが見つかっているそうです。
次は反対側の旧チチェン・イツァーへ移動します。
遺跡内には当時の復元住居が展示されています。中を見ることができてとても興味深いです。
最初に見えてくるのは「高僧の墳墓」(Tumba del Gran Sacerdote)です。この神殿からは貴重な埋葬品が見つかっているんだとか。
天文観測所だったと言われている、「カラコル」(El Caracol)。※カタツムリの意
ドーム状の建物が目印。
カラコルの向かい側にある「尼僧院」(Casa de las Monjas)は実際にはどのように使われていたのか謎の建造物。ウシュマルのようなプウク様式の浮彫が特徴です。
遺跡内は広く、通路では民族衣装を着た人々がカラフルな刺繍のハンカチやマヤ文明をモチーフとした木彫りを売ったりとにぎやかでした。カンクンから近いこともあり、欧米系の方も多かったです。
遺跡見学も終わり、次の目的地、カンクンを目指します。
カンクンまではバスで4~5時間の道のり。2等バスを利用しました。
ジャングルをひたすら進み、たまに見かける人家は土塀と乾燥した植物の屋根で作られていて、北部の景色とは全くことあります。
途中バスが止まり、乗客が乗り込むのかな?と思いきや、トルティーヤやオレンジ、アイスなどを担いだ商人が車内販売を始めました。1Kmも走ってもまだ降りる様子がなく、色々と勧めていました。しばらくしてバスが止まると、降りて行きました。女性や子供がほとんどで、みんな浮かない表情。カンクン周辺は一大リゾート地ですが、欧米化が進むにつれ経済格差が見られるようです。北部ではあまりみない光景でした。
18:30頃、カンクンのバスターミナルに到着。
近くにある、アットホームな雰囲気の良い宿が見つかり、チャックイン。
南部に来て、モワッとする暑さにカリブに来たな~と感じました。エアコン無しは少々不安でしたが、夜は意外と過ごしやすく、快適でした。
一息つき、ぺこぺこのお腹をかかえ、La Parrillaというレストランで夕食。
内装もザ・メキシカン!な陽気な感じ。料理もタコスやファヒータなど、アメリカで好まれそうな“メキシカン”な料理。とっても美味しかったのですが、この旅で私たちが今まで思っていた“”メキシコ料理”は少しアメリカンナイズされたもの、ということが分かってきていたので、ちょっと拍子抜けしてしまいました。
ホテルに戻り、就寝。
明日はカリブ海とトゥルム遺跡に向かいます。
※この記事は2011年11月9日に訪問した際の記録です。
メリダからチチェン・イツァー行きのバス6:30発に乗車、約2時間で到着です。
他の遺跡と同様、チケット売場やロッカーなどあり、整備が行き届いたきれいな公園です。
朝8時から入場できますが、私たちはその前にイク・キルというセノーテに行くことに。
ユカタン半島のほとんどは石灰岩質の土壌の為、雨は地中に染み込み、地下に水が溜まる空洞を作ります。その上の空洞の上の地面が陥没してできたのがセノーテです。かつてマヤ文明時代では、生贄をセノーテに沈めるなど祭祀が行われました。また、セノーテは地表から見える部分だけでなく、地下でセノーテ同士が繋がる、巨大な迷路のようになっていることもあるそう。考古学的にも、自然科学的にも注目されているミステリアスな場所です。
未だに当時の生贄の人骨が眠るセノーテなどもあるようですが、私たちの目指すイク・キルは観光用に整備されたものなので安心!
チチェン・イツァーからタクシーで約15分というアクセスの良さも魅力です。
イク・キル 入口
イク・キルの入場は8時からです。行った時はまだ、水面に浮いた葉っぱを掃除中。
イク・キル 真上から
なんと、このセノーテでは泳ぐことが可能!
更衣室やシャワールームも用意されているので、水着を持っていくことをお勧めします!
魚がたくさん泳いでいる天然のセノーテ
光が頭上から差し込み神秘的なセノーテ
まだ他の観光客はおらず、貸切!
でも、1時間も経つとたくさんの観光客でせっかくの神秘的な雰囲気も薄れてしまいました。早朝に行くのをお勧めします。
小一時間ほどセノーテでのスイミングを堪能し、またタクシーでチチェン・イツァーへ戻ります。
メインゲートの入口付近には、レストランやお土産店などがあります。設備も今まで見てきた遺跡の中で一番充実してました。遺跡は広大なので、歩きやすい服装が必須です。
<チチェン・イツァー>
紀元前6世紀から16世紀の長い期間続いたマヤ文明。チチェン・イツァーはマヤ文明後
古典期を代表する遺跡です。6世紀頃の「旧チチェン・イツァー」とトルテカ文化と融合した10世紀頃の「新チチェン・イツァー」のエリアがあり、有名なエルカスティージョ(El Casillo)は「新チチェン・イツァー」に属します。
雨の神「チェック」を祀る祭祀場や、ククルカン(羽毛のある蛇)や生贄を表すドクロなどのレリーフが残り、その高度な文明を今に伝えます。200年以上に渡り繁栄したチチェン・イツァーですが、13世紀の初め、マヤパン族により滅亡しました。チチェン・イツァーとは、マヤ語で“泉のほとりのイツァー人”という意味。川がなく、水源はセノーテに依存していた人々は、セノーテを周囲に配置するチチェン・イツァーの神秘性を文化と信仰の中心にしていました。
チチェン・イツァー メインゲート
ゲートを抜けて、大まかに分けると左手に新チチェン・イツァー、右手に旧チチェン・イツァーのエリアになります。まずは、新チチェン・イツァーのエリアを行くことに。
最初に目に飛び込んでくるのは、マヤ文明遺跡で最も有名なエルカスティージョ(El Castillo)。※スペイン語で“城”の意味
9世紀初めに完成されたと言われる最高神ククルカンを祀る神殿。9層の基壇を持ち、四面のそれぞれの階段はマヤ暦というカレンダーの役割を持っています。北側の階段のククルカンを春分と秋分の日に太陽が照らし、まるで羽のように見える光景は有名。
チチェン・イツァー
神殿内部には赤いジャガー像と生贄の心臓を置くチャック・モールが安置されている
神殿は保存の為、登ることができませが、高さ25mの圧倒的存在感は必見です。
エルカスティージョの背後は「千本柱の間」(Thousand Column Group)と「戦士の神殿」(Templo de los Guerreros)があります。神殿にはチャック・モールが置かれ、トルテカ文明の影響を受けたことが伺えます。この神殿も登ることは禁止されています。
手前に「千本柱の間」、後方は「戦士の神殿」
神殿上部中央に置かれたチャック・モール
遺跡内では神殿以外にも修復中なのか、ポツンと置かれたチャック・モールを見かけました。かつて、生贄のまだ動く心臓がおかれたかと思うと、怖いっ。
崩れかけたチャック・モール
メキシコシティの人類学博物館ではチチェン・イツァーのチャック・モールを近くで見ることができます
次は生贄の骸骨を民衆にさらすために使われたという、「ツォンパントリ」(El Tzompantli)へ。ツォンパントリとは“頭蓋骨の城”という意味。なんとなく一つ一つ表情が異なるのが生々しい。
その近くには「ジャガーの神殿」(Templo de los Jaguares)があります。
ツォンパントリ“頭蓋骨の城”
ジャガーの神殿
周辺に広がるジャングルに棲むジャガーは強さの象徴
新チチェン・イツァーエリアから森を100mほど進むと、「聖なる泉セノーテ」(Cenote Sagrado)に着きます。
ユカタン半島に数多くのセノーテがありますが、このセノーテは中でも最大規模とのこと。生贄がや供物が投げ込まれ、底からは貴金属などが見つかっているそうです。
「聖なる泉」(Cenote Sagrado)
次は反対側の旧チチェン・イツァーへ移動します。
遺跡内には当時の復元住居が展示されています。中を見ることができてとても興味深いです。
復元された土壁の住居
最初に見えてくるのは「高僧の墳墓」(Tumba del Gran Sacerdote)です。この神殿からは貴重な埋葬品が見つかっているんだとか。
「高僧の墳墓」
天文観測所だったと言われている、「カラコル」(El Caracol)。※カタツムリの意
ドーム状の建物が目印。
「カラコル」
カラコルの向かい側にある「尼僧院」(Casa de las Monjas)は実際にはどのように使われていたのか謎の建造物。ウシュマルのようなプウク様式の浮彫が特徴です。
「尼僧院」
遺跡内は広く、通路では民族衣装を着た人々がカラフルな刺繍のハンカチやマヤ文明をモチーフとした木彫りを売ったりとにぎやかでした。カンクンから近いこともあり、欧米系の方も多かったです。
遺跡見学も終わり、次の目的地、カンクンを目指します。
カンクンまではバスで4~5時間の道のり。2等バスを利用しました。
ジャングルをひたすら進み、たまに見かける人家は土塀と乾燥した植物の屋根で作られていて、北部の景色とは全くことあります。
途中バスが止まり、乗客が乗り込むのかな?と思いきや、トルティーヤやオレンジ、アイスなどを担いだ商人が車内販売を始めました。1Kmも走ってもまだ降りる様子がなく、色々と勧めていました。しばらくしてバスが止まると、降りて行きました。女性や子供がほとんどで、みんな浮かない表情。カンクン周辺は一大リゾート地ですが、欧米化が進むにつれ経済格差が見られるようです。北部ではあまりみない光景でした。
カンクンへのバス車内から
18:30頃、カンクンのバスターミナルに到着。
近くにある、アットホームな雰囲気の良い宿が見つかり、チャックイン。
南部に来て、モワッとする暑さにカリブに来たな~と感じました。エアコン無しは少々不安でしたが、夜は意外と過ごしやすく、快適でした。
一息つき、ぺこぺこのお腹をかかえ、La Parrillaというレストランで夕食。
内装もザ・メキシカン!な陽気な感じ。料理もタコスやファヒータなど、アメリカで好まれそうな“メキシカン”な料理。とっても美味しかったのですが、この旅で私たちが今まで思っていた“”メキシコ料理”は少しアメリカンナイズされたもの、ということが分かってきていたので、ちょっと拍子抜けしてしまいました。
カラフルな内装が可愛いレストラン La Parrila
炭火焼のファヒータはスパイシー
もちろんデザートも!
ホテルに戻り、就寝。
明日はカリブ海とトゥルム遺跡に向かいます。
※この記事は2011年11月9日に訪問した際の記録です。
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