2日目:ベトナム鉄道でダナン→世界遺産フエへ

ちょっとしたアトラクションなベトナム鉄道

ホテルのあるダナン市街地の中心地からベトナム鉄道のダナン駅(Ga Da Nang)へは、タクシーで約10分くらい。
到着し、8:41発まで時間があったので、周辺で朝ごはんを物色・・・。

ダナン駅 
“GA”は駅のことなので“GA HUE”だとフエ駅の意味

駅前にはかっこいい機関車が置かれている

駅前は飲食店はほとんどなく、駅併設の売店で菓子パンと朝からベトナムコーヒーを嗜むおじさんたちを見習い、ベトナムコーヒーをオーダー。

乗車時間になり、ホームへ。
チケット売場では欧米系の方がチケットを買えずいたのがなんとも可哀そうでした。
前日までに買うのが無難かもしれませんね。

ホームの様子
駅舎側には売店がずらっと並んでます。乗ってる人が買うのかな?

指定された座席に着き、フエ(Hue)まで気軽な電車の旅のスタートです♪

ベトナム式コーヒー
濃いめのコーヒーと練乳がポイント

ベトナム初のベトナムコーヒーは予想以上の甘さ!
コーヒー自体も甘さがついてる上に練乳の甘さがガツンときます。

電車は止まったり、ゆっくり走ったりと、かなりのんびり運転。
海沿いを走ります。

チケットを見ると、到着予定時刻12:06。約3時間20分で100kmを走る・・・
ということは時速約30kmというなんとものんびり電車・・・。
車の方が速いかもしれませんね・・・笑

  

途中はお弁当(といっても給食のように係りの人が皿におかずや米をよそるタイプ)タイムや景色も楽しめたので、いい経験になりました!


ベトナム最後の王朝、阮(グエン)王朝の都、フエ

フエはベトナム最後の王朝、阮王朝が置かれた古都です。
17世紀末から東南アジア貿易の中心として栄え、18世紀に中国から越南(ベトナム)の名が与えられ、1945年までの143年間、都が置かれました。
中国の影響が色濃く残る王宮など、豪華絢爛な建築群は1993年に世界遺産に登録されました。

フエの街は王宮がある旧市街と新市街に分かれます。
世界遺産となっている郊外の史跡に行くには、タクシーのチャーターが一般的なようです。

フエの駅を降りると、タクシーの人々が電車を降りてきた人々を捕まえようと賑わっています。
緑や白など3社くらいのタクシー会社があり、世界遺産の史跡を巡るには1日チャーターとしてUS50$が相場とのこと。※一応US$は使えます。基本はベトナムドンの方が安くなります。
タクシーをチャーターし、最初に阮朝王宮へ向かいます。

入口の午門の正面あるフラッグタワー

遺跡群はチケットが必要です。
各スポットの入口にはチケット売場があるので、そこで購入できます。
1日券や2日券があり、見たい史跡によって選ぶことができます。
私たちが購入したのは、1日券で王宮(Dai Noi)・ティエンムー寺(Chua Thien Mu)・カイディン帝廟(Lang Khai Dinh)・ミンマン亭廟(Lang Minh Mang)を見学できるもの(チケット料金:280.000VND≒約1,400円)。

阮朝王宮 午門

中国の紫禁城を模して作られたという阮朝王宮。
広大な敷地の中に、皇后が暮らしたエリアや宮廷舞踏が行われた劇場など当時の煌びやかな様子を残します。

よく見ると様々な柄の磁器がモザイクのように貼られている

太和殿
皇帝が謁見や儀式に使ったという

ベトナム戦争時の爆撃で破壊された場所も多い

鮮やかな朱が一周する

フランスの影響も受けており、西洋の趣も残す

細かな細工が施されている

お国が変われば緊急事態の案内も変わります。

約600m四方という大きな城壁内を回るには、最低でも1時間は必要です。
豪華絢爛な王宮の生活に、思いを馳せることのできる史跡でした。

王宮を出て、タクシーと合流。
王宮の東側にはフエ歴史革命博物館があり、米軍の戦車や大砲などが見えました。
ベトナム戦争時の壮絶な様子を物語ります。

王宮の東側にあるフエ歴史革命博物館

次に向かうのは、ティエンムー寺です。
タクシーで約10分ほど。
旧市街と新市街を隔てるフオン川(Song Huong)を見下ろす高台にあります。

フオン川 向こう側は新市街

ティエンムー寺の入口付近

ティエンムー寺は1601年に天女のお告げにより作られたとされる禅寺です。
高さ約21mの八角形の七重の塔が目立ちます。

各層に仏像が祀られる七重の塔

入口には天女風な羽衣を纏う像が。
おもわず母はポージング

中国系の旅行者が多く、皆さん熱心にお参りされていました。

次はカイディン帝廟です。
少し山道を行き、約15分ほどで着きます。
山の上にあり、美しい景色が臨めたはずなのですが、この日はあいにく雨・・・。

カイディン帝廟入口

全体的にグレートーンが印象的なカイディン帝廟

文官と兵士像 と母

中腹には広場があり石碑が安置されている

阮朝第12代皇帝のカイディン帝は派手な装飾を好み、一見中国風のこの廟は実は西洋(特にフランス)の影響を受けているのだとか。
カイディン帝の墓の上には金箔を押された等身大の像が建ち、永遠の眠りを守っています。

カイディン帝の墓を祀る廟

内部は金箔を押されたカイディン帝の等身大の像が安置

カラフルなモザイクは中国の磁器などが使われている

細かな磁器の破片で描かれた花や鳥などは見事の一言!
図柄と色をうまく組み合わせてできていて、おもわず見入ってしまいます。

“ビラ”と読める茶色いガラスを発見!
日本語の書かれた破片も見かけました


フエに来たら絶対食べたい!ブン・ボー・フエ

一通りの史跡巡りが終わり、遅い昼食をとることに。
フエでは宮廷料理も有名ですが、私たちは日本のベトナム料理店でハマってしまった、“ブン・ボー・フエ”という麺料理がお目当てでした。

“ブン・ボー・フエ”とは?
ブン=そうめん以上うどん未満ぐらいの米麺。ボー=牛。
牛骨ダシのピリ辛あっさりスープが特徴で、つるつるの米麺がとってもおいしいんです!!フォーよりお気に入りの一品!!
ベトナム各地で食べれるようですが、せっかくなのでご当地で食べたいもの。
訪れたのはその名も Bun Bo Hue というお店。

ブン・ボー・フエ

卓上にはハーブ系の葉物がたっぷり載った皿が用意され、唐辛子の調味料や酢などで自分好みに仕上げてから頂きます。
母は豚骨などこってりとしたスープは得意ではないのですが、ブン・ボー・フエは臭みは全くなく、ピリ辛が食欲をそそります。

次は新市街を少しぶらつくことに。
食後のデザートもかかせない!と見つけたのはベトナムのデザート、「チェー」のお店、Che Hem です。
店内は学校帰りのような娘さんとそのお母さんがチェーを仲良く食べていました。
地元の人気店といった店構えです。
ミックスフルーツやハスの実入りなど選べるようですが、とりあえず、一番人気をオーダー。

白玉やハスの実など甘いシロップで頂く「チェー」

素朴なグラスに優しい味わいのハスの実やフルーツなど入ったチェー。
真夏はもっとおいしいんだろうなぁ・・。


フエのローカルな夜

夜はフオン川にかかるチャンティエン橋(Cau Trang Tien)の新市街側でナイト・マーケットが開催されていると聞き、行ってみたのですが、雨天の為、中止。
橋を渡った旧市街側にあるドン・バ市場(Cho Dong Ba)へ向かいます。
ちょうどよくバイクタクシーがあったので、乗せてもらいます。

どしゃぶりで後悔のバイクタクシー
要値段交渉


2階建てのローカル向けマーケットという印象。
1階は生鮮などの食品、2階は服や靴などの店がびっしりと並んでいます。

ドンバ市場

母と私の旅行中の恒例イベントが、ホテルでのフルーツパーティーです。
日本では珍しいフルーツなどを味わうイベントです。
当たり外れがかなり多いイベントですが、楽しみの一つ。
今夜の“フルパ”用に釈迦頭とマンゴーを購入しました。

近くにはCOOPがあり、大きなスーパーや家電店、いくつかのレストランなどが入る複合施設となっていました。

COOP食料品売り場で物色中の母

雨に濡れ、寒くなってしまったので、替えの靴下を購入。
フードコートを見つけ、ローカルっぽく鍋をつついてみました。
目の前で絞ってくれるサトウキビジュースも美味しかった!!

フードコートで鶏の鍋をつつく母


19:55発のダナンへ戻る電車の時間になり、駅へ。

フエ駅構内

フエ駅構内

フエ駅(Ga Hue)

駅構内で物色中、みんなが買っているものが気になり、私も試しに購入。
お弁当のようなものかな・・・?と予想していましたが・・・。

もち米大盛りに茶色いのはするめのふりかけ?
粽みたいなものは鶏肉の醤油煮

かなり時間が経っていたのか、カピカピなもち米とするめの味しかしない細かい付属品。
正直、あまりおいしくはなかった・・・かな。残してしまいました・・。

ダナンまで、行きと同じくのんびり電車に乗り約2時間30分の道のりです。

次に来る電車を煌々と告げる

車内の様子
長距離移動の方も多く、荷物が大きい!

無事、ダナンに戻りホテルでフルーツパーティースタート!

何度食べてもなんだかしっくりこない釈迦頭

やっぱりいつも美味しいマンゴー

ビタミン補給も完了し就寝!!
明日は世界遺産ホイアンを訪ねます。

※この記事は2016年12月7日に訪問した際の記録です。

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