ホイアンからミーソン聖域へ
今日はホイアンから世界遺産のミーソン聖域への日帰りツアーと五行山を訪ねます。
朝食はホイアンの穴場フォーレストラン、Pho Lienへ。
入るとすぐに調理場があり、朝からお客さんのオーダーがひっきりなし。
その場で薄切りにしている牛肉が載ったフォーを注文。
もちもちとした麺と薄味でダシの効いた優しいスープは朝食にぴったりです。
ベトナムの朝は早い
フォーの名店Pho Lien
朝6時くらいだというのに賑わっています
店内の小鳥
牛肉入りのフォー
ミーソン遺跡へは、現地ツアーを利用して向かいます。
昨日と同じく、現地旅行会社の The Sinh Tourist で事前に予約していたので、予約表を持って、ホイアンにあるオフィスへ集合です。 ※昨日の旅行記はこちら
ツアー内容は・・・
○7:40 ホイアンオフィス集合
○9:30頃 ミーソン聖域着〈ガイドによるミーソン聖域の案内〉
○12:30頃 ホイアンへ帰路 (オプションで船でホイアンへ戻るランチ付きツアー選択可)
大体このようなスケジュールです。
The Sinh Touristのホイアンオフィス
例のごとく、30分前集合で出発は8時過ぎ。
時間まで隣のカフェでくつろいで待っていました。
英語のツアーガイドによるツアーで、日本人は他に3名ほど、他は欧米系の利用者が多かったです。
ホーチミンのポートレートが印象的な車内
田園地帯を進む
うっすらと見えるミーソン山
~ミーソン聖域について~
ホイアンから北東に約42kmに位置する、チャンパ王国の聖地です。
2世紀頃からベトナム中部を中心に繁栄し、ここには7世紀から13世紀のヒンドゥー教の寺院を見ることができます。
インドのグプタ様式やカンボジアのアンコールワットなどに見られる様式の影響を受けており、当時の高度な建築様式が見どころです。
ミーソン(My Son)とは、my=美しい son=山 の意味で聖域から見えるミーソン山をそう呼んだことから名づけられました。
1999年に世界遺産に登録され、現在も修復が行われています。
ベトナムののどかな田園地帯を走ること約1時間30分。
ミーソン聖域の入口が見えてきました。
車内では遺跡に入る為のチケットが配布されます。
ミーソン聖域に入る為のチケット
ミーソン聖域は山の中にあるので麓からさらに9km
バスを降りると、すでに他のツアー客もいました。
遺跡は整備が行き届いていて、トイレやお土産店もあります。
ミーソン聖域入口
小型のシャトルバスに乗って遺跡の近くまで向かいます。
歩いてすぐなのに、なんで乗るのかなって思う謎のイベントでした。笑
謎のエンターテイメントの小型シャトルバス
ミーソン山も近くに見えてきた
ミーソン聖域はいくつかのエリアに分かれています。
ガイドさんはそれぞれの見どころを丁寧に解説してくれます。
グループA~H,Lまでが書かれた案内図
見学はA~H
グループA
カンボジアのアンコール遺跡にも似た建築様式
インドのグプタ様式の影響も見られる
堂内は入ることもできる
緻密なレンガ造り
破壊の痕跡
高度な技術が伺える
未だ多くの謎が残るミーソン聖域の遺跡群ですが、発掘されているのはまだわずか。
このような緻密なレンガ造りには、セメントや漆喰による接着の痕跡がなく、現在の技術持ってもその再現をすることは難しいと言います。現在も周辺に住む人々は工芸などを生業にしている人が多いのだとか。高度な技術を持った人々の子孫なのかもしれませんね。
ベトナム戦争時にはこの一帯は激戦地となりました。その際に、爆撃を受けて破壊されてしまったものも多く、ミラノ大学による修復が進められているそうです。
爆撃跡
南ベトナム解放民族戦線を一掃しようとした米軍によるもの
爆撃により壊れた遺跡のレンガ
当時の状態が残るレンガ造り
漆喰を使い接着したもの
黒い変色や苔が出てしまうという
今も続けられる修復
ミーソン聖域の特徴として、ヒンドゥー教を信仰しながらも、インド仏教や土着のアニミズムも取り入れていることが挙げられます。
アンコール遺跡でも見られるリンガ
リンガ・ヨニ
ガイドさんが説明するに、土着信仰のシャーマンと王による儀式では、リンガ・ヨニから流れる雨水を王が祭殿の中に運び、祭祀を行ったと言います。土着の自然を崇拝する宗教とヒンドゥー教と王という三位一体による儀式であったと言われています。
ヒンドゥーの神々
ヒンドゥーの神々
修復されたが、現代の技術を持っても劣化が激しい
王のレリーフ
修復された部分の色の違いを見ると、爆弾による損傷の激しさがわかる
ガイドさんのお父さんは、ベトナム戦争時のゲリラ戦根拠地として知られるクチトンネルに住んでいたらしく(ガイドさんはまだ生まれていなかったそうですが)、遺跡だけでなくベトナム戦争に関する貴重な話もしてくださって充実のツアーでした。
ミーソン聖域についてもっと知りたいという方は、遺跡内の売店で何冊か本が出ています。英語版では2冊ありました。
ダナンの大きなショッピングモールの本屋ではミーソン聖域に関する本が見つからなかったので、買っておいてよかった♪
英語で書かれたミーソン聖域に関する書籍
遺跡見学が終了し、バスでホイアンへ戻ります。
帰りはオプションで、ホイアンまでクルージングで戻るコースもあります。
私たちは船酔いすることもあり、そのままバスで帰りました。
ホイアンのアットホームなカフェ
ホイアンには14時頃着。
お昼ご飯がまだだったので、賑わってる雰囲気良いのレストラン、Ba Buoiへ入りました。
どうやら、コム・ガー(ベトナム風チキンライス)のお店です。
昼すぎなのに賑わっている様子
コム・ガー
座るとあっという間に、コム・ガーとトッピングの野菜とスープが出てきました。
チキンのスープで炊かれたごはんとたっぷりに裂いた鶏肉が美味しい!
遺跡で歩き回ったので、余計に美味しく感じます。
ホイアンの街には素敵なカフェがたくさんあり、ベトナム産のコーヒー豆を使った美味しいコーヒーを飲むことができます。
立ち寄ったのは、Hoachampa Cafe です。
こじんまりとした店内には、ずらりとベトナム各地のコーヒーが並び、その場で焙煎もしています。
様々なハーブティーやお茶、チョコレート、ナッツ類なども販売しています。
落ち着いた店内
たくさんあるコーヒーの説明もしてくれる
せっかくなのでベトナムコーヒー
ここでは希望の淹れ方に合わせて、豆も挽いてくれます。
ベトナムコーヒー専用のドリップ器もあるので、ベトナムコーヒーとセットでお土産にぴったり。
聖なる山、五行山に立ち寄る
充実のホイアンを後にし、タクシーでダナンへ戻ります。
途中にある聖山、五行山へ立ち寄ることにしました。
第二代皇帝のミンマン帝が5つに集まる山々を陰陽五行説になぞり、それぞれ水、木、金、土、火と名付けました。
トゥイーソン(水の山)には、仏像が安置され信仰の場となっています。
大理石の山なので「マーブルマウンテン」とも呼ばれる
五行山の入口
急な勾配が続く
天上天下唯我独尊的な…
途中に寺院もあり…
ほぼ登山な階段を登り、洞窟や寺院を巡ります。
うっそうとした木々が厳かな雰囲気
ベトナム戦争時の爆撃で開いた穴
トゥイーソンの石窟
広い洞内に安置されている仏像
予想以上にアップダウンが激しく、いい運動になりました♪
新鮮なシーフードが驚きの安さ!Quan Mi Man がおすすめ。
ダナンに戻り、そのままホテル、A La Carte にチェックイン。
ベトナム最後の宿泊なので、ビーチリゾートエリアの景色がよいホテルを選びました。
部屋が空いていたのか、グレードアップしてくれてラッキー♪
部屋は清潔感があって広々として、ゆっくりリラックスできそう。アメニティも充実しています。
ビーチが一望
夜はこんな感じ
夕食は楽しみにしていた、シーフードレストラン、Quan Be Man へ。
このレストランは、たくさんの種類のシーフードから、好きなものを選び、自分の好みの調理で出してくれます。
地元の人にも大人気
お兄さんたちに直接オーダー
エビ、カニ、魚、貝…見たことのないものもたくさん
どれも新鮮!
テーブルにつくと、なんとなくの担当がつきます。
飲み物はテーブルでオーダー。
料理は直接水槽の方で選びます。
英語表記は壁側の大きなメニュー表にありますが、シーフードをとってくれるお兄さんが分からない場合があるので、どうしても食べたいシーフードや、調理法のベトナム語は事前にメモした方がいいかもしれません。
シーフードは重さで料金が決まります。
見た目のインパクトがすごいシャコ
エビの塩焼き
ハマグリのレモングラスソース
他の人のテーブルを見て、美味しそうなものをチェックするのもいいですね♪
他にもごはん類や野菜炒めなどもあります。
わいわいとした雰囲気で新鮮なシーフードを満喫できので、おすすめです。
質の良いアイテムが揃う、ダナン最大級のショッピングモール Vincom
夕食後はタクシーでショッピングモールへ。
ダナンには日系のショッピングモールもありますが、せっかくなのでベトナム大手のVincom へ。
映画館やスケートリンクまである巨大ショッピングモールです。
Vincom外観
1階はジュエリーや服飾など外資系ブランドも
ここでのお目当ては本屋とスーパー。
ベトナムらしい文房具やベトナム語のマンガなどお土産に購入。
スーパーではフォーの固形スープや調味料などをゲットしました。
海外のスーパーはお土産探しにも最適♪
かわいいパッケージのお菓子などついつい買っちゃいます。
激アツ!ゲバラのノート(本屋で発見)
フィリピンでお馴染みのファストフードチェーン Jollibee
転がすタイプショッピングカゴを持ってご満悦の母
明日はベトナム最終日。
ダナン市街の散策で締めくくります。
※この記事は2016年12月9日に訪問した際の記録です。
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